その後、父の経営するとんかつ屋に入ります。親戚が養豚をやっているので豚には詳しいです。15年くらい経ったのでもう老舗です。職人気質の父のとんかつは評判で、そこでしっかり技術を身につけ後を継いで歴史を繋いで変わらない味を受け継いでいこう、ここでやっていこう、と決めました。

そして結婚して子供2人に恵まれました。普通でしたら結婚して子供でも産まれれば安定する方に、守りに入ると思いますが僕はなにか沸々と煮え切らない感じで過ごしていました。

きっかけは小さいものでした。当時はガラケーからスマホに切り替わる時代の転換期でＳＮＳもミクシィしか知らなかったのにツイッターとかFacebookとか出てきてそこにはベテランから同年代くらいの飲食店経営者がバリバリ発信して戦い、切磋琢磨している世界を見たり触れたりして、自分は何やってんだとこれがやりたかったんじゃないのかと抑えきれない衝動にかられました。

この何かしたい欲求というのは挑戦だと気付いたのがこのときでした。

そこからはとにかく焦ったように関係がありそうな本を読み漁り、業界紙なんか取ったこともないのに取り寄せたりしていままでやってこなかった勉強をしました。自己啓発もよく読みましたが結局共通していっていることはさっさと行動しろというような内容でした。

その時、両親は５０代半ば、おばあちゃんも元気で身内の中で入院している人や介護が必要な人は１人もおらず、子供は２歳と３歳でしたが挑戦するには今しかない状態だと思い、行動しながら身につけていこうと覚悟を決めて、父に「独立させて欲しい」と話をして退職することになります。

退職したは良いものの物件も資金繰りも何もない状態でした。次の日から毎日街に出ては物件探しをして、何とかシャッターが閉まっている閉店したばかりの焼き肉屋に直接声をかけてそこを借りれることになりました。不動産屋にも出ていない物件を自分の足で見つけて契約できた経験は今にも生きています。

業態は場所が決まったら考えようと言うことでここなら持ち帰り専門のお店にしようと決めててづくり惣菜とお弁当のお店を開きました。

いろいろなことがありましたがそのお弁当屋はなんとか軌道に乗り５年間続け借金も完済しました。返済も終えここからようやくもっと利益出せるねというところで、両親が年齢的身体的にもしんどいと言う理由でずっとやっていたとんかつ屋を閉店して会社も休眠状態にしてしまいました。

さすがに両親が立ち上げた会社を廃業にするのは寂しい思いがあったので立ち退きの前にその場所でもう一度契約できるなら会社を引き継ぐと伝え休眠状態にあった会社を引き継ぎました。

その引き継いだ会社が今の挑戦し続ける会社

有限会社アイフードサービスです。人生の旅を一緒にしましょう。